【香港ヴァーズ】(9)ウォームハート 得意距離で厩舎4勝目を狙う

[ 2023年12月10日 04:52 ]

ウォームハートが得意の距離で力を発揮する(c)The Hong Kong Jockey Club
Photo By 提供写真

 A・オブライエン師は香港ヴァーズ過去3勝。15、17年のハイランドリール。20年のモーグルで制した。今年の出走馬ウォームハートもチャンスは十分だ。

 ヨークシャーオークス、ヴェルメイユ賞と英仏でG1を連勝。前走は米国に渡ってBCフィリー&メアターフ。レースでは先行して勝勢を築いたが、インスパイラルの強襲に屈して2着に敗れたものの、ほぼ勝ちに等しい内容。A・オブライエン師は今回距離を戻して2400メートルに起用した。

 「2000メートルの走りも良かったけど、その前の2戦は2370メートルと2400メートルで連勝したように、この距離が合っている。今年9戦目でも調子はいい」

 3歳牝馬の負担重量が53キロで先週の段階では主戦ライアン・ムーアが乗れるか微妙だったが、減量の努力が実り、無事コンビ継続。A・オブライエン師は「水曜に彼と話したけど体重は全く問題ないと言っていた」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

 厩舎は9月11日に区切りの通算4000勝を達成。層の厚い布陣でワールドワイドに戦略を組み立て、世界各国でG1をものにしてきた。先月3、4日の米ブリーダーズCはBCジュベナイルターフのアンクエスチョナブル、BCターフのオーギュストロダンで2勝。いい流れで香港へ。香港スプリント・イソップスフェイブルズ、香港マイル・カイロ、香港カップ・ルクセンブルクと各レースに出走馬をスタンバイさせた今回、トップバッターを務めるウォームハートが僚馬に勢いをつける。

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