【京都新聞杯】アスクワイルドモア ダービー切符!JRAレコードでキズナと父子制覇

[ 2022年5月8日 05:15 ]

<中京11R・京都新聞杯>レコードタイムで重賞初制覇を果たしたアスクワイルドモア=左(撮影・平嶋 理子)
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 ダービー(29日、東京)の最終便「第70回京都新聞杯」が7日、中京競馬場で行われ、8番人気アスクワイルドモアが2分9秒5のJRAレコードで重賞初制覇を果たした。

 内枠の利を生かし、経済コースを立ち回ったアスクワイルドモアが4角手前、内から外に進路を切り替えた。他馬と接触するシーンがありながらも、すぐに立て直すと先に抜け出したヴェローナシチーに迫る。残り1Fで並びかけ、ゴール前でグイッと半馬身前へ。4度目の重賞挑戦で初タイトルを奪取した。勝ち時計2分9秒5は19年4月の比良山特別(京都)でネプチュナイトが記録したタイムを0秒2更新した。藤原師&岩田望の師弟コンビでは初の重賞V。岩田望は「直線に関しては素晴らしい伸びをしてくれた。2歳の頃よりも成長してくれて、それが結果につながった」と相棒を評価した上で、「4コーナーから直線にかけて、他馬を妨害してしまったことは悔いが残ります」と反省。迷惑をかけた先輩ジョッキーらに頭を下げた。

 父キズナは13年に京都新聞杯を制し、ダービー馬となった。夢が広がる。藤原師は「何もなければそうなるだろうね」と話し、岩田望は「僕自身、初めてのダービーになる。無事に向かえれば」と先を見据える。昨年、シャフリヤールでダービーを制した名門厩舎が今年は師弟コンビで頂点を狙う。

 ◆アスクワイルドモア 父キズナ 母ラセレシオン(母の父ゼンノロブロイ)19年2月23日生まれ 牡3歳 栗東・藤原厩舎所属 馬主・廣崎利洋HD 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績7戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金8290万2000円。馬名の由来は冠名+もっとワイルドに。

 《岩田望Vも騎乗停止》中京11Rで岩田望来(21)騎乗のアスクワイルドモアが4角で外側に斜行。ストップザタイムとリアドの進路が狭くなった。岩田望はオークス週(21、22日)の2日間、騎乗停止となった。

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