熊谷が引退 97年平和島オーシャンCなどSG2冠、今後は「農業をやる」

[ 2021年12月13日 05:30 ]

ボートレース平和島で引退表明会見を行い、花束を手にする熊谷
Photo By スポニチ

 ボートレーサーの熊谷直樹(56=東京)が12日、ボートレース平和島で会見を行い、現役引退を表明した。13日にも選手登録消除申請書を提出する。

 澄み渡った青空同様、理由を語る熊谷の表情も晴れ晴れとしていた。「ここ十数年は自分がグランプリから遠ざかっていると分かっていたが、1%でも可能性がある限りは頑張ろうと思っていた。でも(10月30日の)フライングで0%になった気がした。切った後の十数秒で決めた」。スタート一気の攻めで決着をつけるレーススタイルと同じ。36年半の選手生活に幕を下ろす決断も一瞬だった。

 デビューから3年でSGに出場し、97年の平和島オーシャンカップで初制覇。「チルト3度にしたり、やり尽くしての優勝だから最も思い出深い。地元だったし」と回顧。今後については「農業をやる」とし、親戚の家業を引き継ぐことを明かした。

 ◇熊谷 直樹(くまがい・なおき)1965年(昭40)3月29日生まれ、北海道出身の56歳。東京支部。56期生。85年5月に多摩川でデビュー。通算成績は2302勝、優勝81回。SGは97年平和島オーシャンCと00年蒲郡オールスターの2V。G1は8V。グランプリは4回出場し、全て優出。Fを切った10月30日の大村9Rがラストラン。1メートル59。血液型A。

続きを表示

この記事のフォト

2021年12月13日のニュース