有坂直樹が引退 06年GP、07年ダービー覇者 51歳で

[ 2021年9月15日 05:30 ]

06年、グランプリを制した有坂
Photo By 共同

 06年のGP、07年の日本選手権を制した有坂直樹(51=秋田)が引退することが分かった。有坂は電話取材に応じ「14日に(選手)手帳を選手会に返しました。膝と腰の状態も良くない。周りには“まだ走れば”と言われたが、グランプリを勝ってチャレンジを走った人はいない。離れてビリでも賞金はもらえるが、それもどうかと思ったし、ファンのことも考えて決めました」と引退の理由を語った。

 G2、G1、GPを制した現役生活を振り返り「落車は多かったが大ケガをしなかったこと。それに北日本の自力が凄かった。伏見を筆頭に山崎、一成(渡辺)、新田、菊地。恵まれました。北日本に生まれていなかったら、何も(タイトルを)獲れていなかった」と活躍の要因と、後輩たちへの感謝を口にした。今後は飲食店の経営と不動産取引に加え、YouTubeへ動画投稿をしていく予定。競輪関係の仕事もオファーがあれば携わる予定だという。

 ◇有坂 直樹(ありさか・なおき)1969年(昭44)12月13日生まれ、秋田県出身の51歳。大曲農高卒。89年8月に64期生として西武園でデビュー。主な優勝は第1回サマーナイトフェスティバル(05年)、グランプリ06、第60回日本選手権(07年)。通算成績は2650走、524勝。所得賞金は12億1637万円。1メートル71、82キロ。血液型O。

続きを表示

2021年9月15日のニュース