観客が“消えた”大井競馬場 的場も複雑「早くウイルス消えて」 来週の川崎も無観客に…

[ 2020年2月28日 05:30 ]

大井競馬場では新型コロナウイルス蔓延防止のため無観客でレースが行われた(撮影・西川祐介)
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 地方競馬初となる無観客での開催が27日、大井競馬場で行われた。「○○が先頭でゴールイン!!」。実況がスタンドの屋根に反射して場内に響き渡る。だが、それに呼応する“人の声”がない。場内放送、ファンファーレなどレースまでの流れは普段と何一つ変わらない。だが、パドック、ゴール前、そして馬券購入の自動販売機の前にも喧噪(けんそう)がないのは異常な光景だ。

 「お客さんが一人もいないのは変な感じだった」とパドック帰りの荒山師。多くの調教師は「調教試験(レースに出走できるか判断する模擬レース)の日みたい」と語った。声援のないレースに騎乗した“大井の帝王”的場は「本当に寂しいね。レースは一生懸命やっているけど…早くウイルスに消えてほしい」と話した。

 27日の売り上げは11億5325万600円。インターネット関係の発売条件が同じだった重賞のない木曜の1月23日(大井、14億2973万9500円)と比較して約81%。全国地方競馬のインターネット関係の投票占有比率は約75%とあり、現金投票だけの落ち込みにとどまった。またこの日、来週開催予定の川崎(3月2~6日)も主催者から無観客で行うことが発表された。大井と同様、電話・インターネットのみの発売となる。

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