国枝師 マジック&ブーケドールでマルチ重賞獲りだ!東の名門が意外な未達成記録「土日連勝」に挑戦

[ 2020年2月14日 05:30 ]

全国リーディングトップの国枝師(撮影・郡司 修)
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 今年に入って37戦10勝、勝率27%と驚異的なペースで白星を量産。全国リーディングトップの国枝厩舎に今週も注目だ。クイーンC(土曜東京)にマジックキャッスル、京都記念(日曜京都)にカレンブーケドールが出走。「自信を持って送り出せる2頭」で初の土日重賞ジャックを狙う。

 JRAで同一週に行われる重賞は基本的に性齢、施行条件が相違する。従って、土日重賞V達成には、世代や活躍の場が異なる有力馬が必須。厩舎の層の厚さが問われる。現役最多重賞勝利の藤沢和師が3回、同2位の角居師が2回達成しており名伯楽の証ともいえる。アーモンドアイ、アパパネ、マツリダゴッホ、マイネルキッツ、ブラックホーク…。多彩な活躍馬を輩出し、重賞50勝を挙げている国枝師だが、意外にも土日重賞Vは未達成。「いろんな記録があるもんだな」と苦笑いも、「そういうことができる2頭。ともに休み明けだけど順調に来た。自信はあるよ」と好感触を隠さない。

 3歳牝馬マジックキャッスルは「ディープ産駒らしく切れ味がある」。前走・ファンタジーSでは、のちにG1圧勝のレシステンシアに1馬身差まで迫った。「追い切りの動きは文句なし。3カ月休ませたことで気持ちがどっしり。馬体に丸みが出て、走りも切れが増してきた」と愛馬の成長に目を細める。牡馬に挑む4歳牝馬カレンブーケドールはG1・2着3回とG2なら実績上位。「次はドバイシーマクラシックが控えているし、しっかりとした結果を。クロノジェネシスには(秋華賞で)負けているし何とか勝ちたいね」と同世代のライバル対決に闘志を燃やす。桜花賞へ、世界制覇へ。ともに負けられない戦いを制した時、東の名門が新たな勲章を手にする。

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