【浦和・JBCクラシック】ウィザード　鼻差でG1初制覇!写真判定に川田「ホッとした」

＜JBCクラシック＞レースを制したチュウワウィザード（右）と2着のオメガパフューム（撮影・郡司　修）
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　大接戦となったJBCクラシック。写真判定の結果が表示されると場内がドッと沸いた。ゴール後に両手を広げていたのは外オメガパフュームのM・デムーロだったが、勝者は内のチュウワウィザード＆川田。愛馬を待望のG1初制覇に導いた川田は「全然分からなくて…デムーロが勝った雰囲気でいたので負けたのかなと思った。（勝って）凄くホッとしました」と安堵（あんど）の表情を浮かべた。 【レース結果】

　前評判通りの一騎打ちだった。初対戦の前々走・平安S（1着）ではパフュームを3着に退けたが、前走・帝王賞（2着）では1馬身1/4差で差し切られた。この日は好位から3角先頭。ライバルに目標にされるのは承知の上で馬の力を信じた。鞍上は「終始リズム良く競馬ができました。一戦ごとに成長を伴いながらG1まで来た。総合力の高い馬。帝王賞を勝った馬に勝ったのでダート界のトップクラスであることは間違いないと思っています」とパートナーを称えた。

　帝王賞は馬体重12キロ減での出走だったが、この日は11キロ増と馬体を戻した。大久保師は「前走で体重が理想を下回り、思い切って夏休みをとった。プラス体重で競馬できたのが功を奏した」と満足げに話した。これでデビューから【8・3・2・0】となり、次走はJRA・G1のチャンピオンズC（12月1日、中京）を予定。抜群の安定感に勝負強さが加わり、今後は頂点の座を守る戦いが始まる。

　◆チュウワウィザード　父キングカメハメハ　母チュウワブロッサム（母の父デュランダル）　牡4歳　栗東・大久保龍志厩舎　馬主・中西忍氏　生産者・北海道安平町ノーザンファーム　戦績13戦8勝（南関東3戦2勝）　総獲得賞金2億8466万1000円。