新Wコースの“取捨選択”が関東馬秋の飛躍の鍵握る?

[ 2019年9月12日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=11日】3日に運用がスタートした新ウッド(W)コースと初対面した田井。最も外に位置するDコースに移設され、直線は長く、コーナーは緩やかになった。先週の中山開催で勝利した関東馬計22頭の最終追いの分布はWコース9頭、坂路7頭、その他6頭。関係者が「時計が出やすい」と話す新コースの使い心地はいかに。Wコースと坂路を併用している藤沢和師に話を聞いた。

 この日はオールカマー(22日、中山)出走予定のレイデオロ(牡5)とゴーフォザサミット(牡4)がWコースで1週前追い。「リフレッシュしていい動き」と2頭の併せ馬を笑顔で見守った師は、新コースについて「まだこなした数が少ないから、どれくらい乗ればいいか手探り」と本音を漏らした。先週、Wコースで追い切った管理馬タワーオブロンドンがセントウルSを圧勝したが、「経験を積むまでは海外での調整と同じ。慎重にやる」と、しばらくは試行錯誤が続く。改修工事中は“坂路1強”だったが、秋競馬は各陣営のコース選択にも注目したい。

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2019年9月12日のニュース