【紫苑S】“王道ローテ”フェアリー、東のトライアル好走から秋華賞Vへ

[ 2019年9月4日 05:30 ]

フェアリーポルカ
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 関西の3歳牝馬にとって近年、東のトライアルで好走することが、秋華賞制覇への登竜門になっている。過去5年の紫苑Sで連対した関西馬4頭のうち、14年2着ショウナンパンドラ、16年2着ヴィブロス、17年Vディアドラの3頭は秋華賞V。今年、西から“出世”を狙うのが好調・西村厩舎のフェアリーポルカだ。

 昨年暮れの阪神新馬戦を勝ち上がった逸材。評判馬がそろった年明けの若駒Sは、牡馬相手に3着に好走した。菊本助手は「ヴェロックスの3着だったいうのは、よく取り上げてもらうんですけどね」と照れ笑いを浮かべながら「デビュー当初から強い相手に食らいついていた」と評価する。

 初めて重賞に挑戦したフローラSでも、不利な大外枠から0秒1差の5着健闘。続くオークス(16着)はG1の壁にはね返されたが「東京への輸送が2回続いたし、見えない疲れもあったのかも」と振り返った。

 夏場は放牧でリフレッシュ。「体は大きくなったし、春より力強さが増していますね」と成長を感じ取る。火曜は開門直後の2頭目に坂路をスタートすると軽快に駆け上がり、4F61秒4。「普段から、おとなしく扱いやすいんですよ」と言うように、調教後は厩舎の洗い場でリラックスした表情を浮かべていた。

 開業5年目の西村厩舎は現在29勝を挙げ、リーディングでトップ10入り。6~8月には15勝をマーク。菊本助手も「この勢いに乗りたい」と意気込む。「引っ掛かる馬じゃないし、立ち回りのうまさを生かせれば。ここで権利を獲れれば、次にもつながる」と期待を持って送り出す。優先出走権が与えられる3着以内に入れば、G1タイトルへの夢も膨らむ。今年も東上する関西馬から目が離せない。

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2019年9月4日のニュース