【英インターナショナルS】シュヴァル順調 友道師「真ん中の良い枠」

[ 2019年8月21日 05:30 ]

 日本から参戦のシュヴァルグランは現地時間19日、ニューマーケット調教場で1本だけ坂路を駆け上がった。騎乗した大江助手は「追い切った後の息の入りもよく順調そのもの。これで帰国予定なので何とかこの馬らしいところを見せてほしい」と期待する。レース前日にニューマーケットからヨーク競馬場に移動し、当日は現地でスクーリングを行う予定。友道師は「枠順(5番ゲート)も決まって、ちょうど真ん中の良い枠だと思います」と話した。

 前走の英G1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSでは雨馬場に泣いて6着に敗退した。その後も英国に滞在して調整。05年にゼンノロブロイが2着した日本ゆかりの舞台で巻き返しを狙う。前走後、同師が「次はてるてる坊主を作ります」と語っていたように、陣営が気に掛けているのは当日の天気。日本馬初制覇の快挙へ、ヨーク競馬場の急変しやすい天候が鍵を握ることになりそうだ。

 【出走馬コメント】

 (2)クリスタルオーシャン(スタウト師)前走の疲れも取れて良い状態。どんな相手でも力を出して安定して走るので心配は何もない。

 (3)エラーカム(ジョンストン師)超良血がようやく本格化。相手は強化されるが現在の出来と勢いなら通用すると思う。

 (4)ロードグリッターズ(オメーラ師)落ち着きが出た今なら距離は大丈夫。競馬場まで近い地の利を生かしたい。

 (5)リーガルリアリティ(スタウト師)前走は馬場が悪過ぎた。潜在能力の高い馬なので奇麗な馬場なら通用する。

 (6)サンダリングブルー(ムニュイジエ師)中間、騎手を乗せて追い切った。前日には競馬場入りする予定。

 (7)サーカスマキシマス(オブライエン師)距離を考慮してブリンカーを外すかも。前走は勝ち馬向きの馬場だっただけ。

 (8)ジャパン(オブライエン師)ここに来て充実著しい。右にモタれる面も特に不安材料とは思えない。

 (9)キングオブコメディ(ゴスデン師)前走の末脚を見る限り、距離延長もOKだし、G1でも十分にやれる。

 ▽ヨーク競馬場 ロンドンから約300キロ、スコットランドにほど近いイングランド北部に位置し、1731年に初めてレースが開催された。英国では珍しく起伏が少なく、左回りで1周約3200メートル、最終コーナーからゴールまでの直線は約1000メートル。“英国で最も公平なコース”と評される。毎年8月下旬に4日連続開催でインターナショナルS、ヨークシャーオークス、ナンソープSのG1・3競走を含む10重賞を行う「イボアフェスティバル」が有名。

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2019年8月21日のニュース