森下師 王手から31戦目の通算300勝にホッ

[ 2019年8月9日 05:30 ]

5日に通算300勝を達成し、報道陣の取材に答える森下師
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 【地方からの風】新しいステージへ、まさに生みの苦しみだったか。大井の森下淳平師(39)が5日、川崎11Rをダンサーバローズで勝利して通算300勝を達成した。

 昨年53勝を挙げ、大井リーディング2位のトレーナーが6月24日大井8R(ワイルドラヴ)で王手をかけてから1カ月以上白星から見放されてしまった。それから31戦目での勝利にはホッとした表情が浮かんだ。

 「ちょっと時間がかかったな、と。(オーナーに)いい馬を預けてもらっているし、もっと早くできたんじゃないかな。ただ普段の積み重ねの結果、いろいろな関係者のお陰。感謝しかないです」と区切りの勝利に率直なコメントが口をついた。10年10月の開業からもうすぐ丸9年。11年の初勝利(東京2歳優駿牝馬=エンジェルツイート)から重ねた重賞勝利は15を数える。中でもこの若さで東京ダービーを2勝(12年プレティオラス、14年ハッピースプリント)している実績は群を抜く。「また東京ダービーを勝ちたいし、強い馬づくりへ努力をしていかないと」。今後の目標についても貪欲な勝利への執念を見せた。

 この日、中央から移籍5戦目の南関東初勝利で大役を果たしたダンサーバローズも厩舎のエース候補。3歳オープンの勝ち上がりで新たな“武器”を手中に収め、名伯楽への道程を一歩一歩踏みしめていくつもりだ。(矢内 浩美)

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2019年8月9日のニュース