【オークス】ディーヴァ最高潮、岩田康ヌーヴォ再現だ!

[ 2019年5月16日 05:30 ]

3頭併せで追い切るシャドウディーヴァ(中)=撮影・郡司 修
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 牝馬クラシック第2弾「第80回オークス」の最終追いが15日、行われた。フローラS2着で優先出走権を獲得した関東馬シャドウディーヴァはWコースで余力十分に併入。栗東から2週連続で駆けつけた主戦・岩田康誠(45)は「現時点ではピーク」と体調面に太鼓判。14年オークスを制したヌーヴォレコルトと同じ岩田康&斎藤誠師(48)+ハーツクライ産駒の“強力コラボ”が戴冠に大前進だ。枠順は16日、確定する。 

 朝一番、Wコースに入ったシャドウディーヴァの背には栗東から駆けつけた岩田康の姿があった。前を行くプタハ(4歳500万)、ワシントンテソーロ(3歳500万)を6~7馬身後ろから追いかけて最内へ。手綱をがっちり押さえたまま、余力たっぷりに体を並べてゴール。6F84秒0~1F12秒6。もし追っていれば、突き抜けそうな迫力だった。

 「今日はサラッと。無理はしていない。でも、気持ち的には入っている。馬自身、ラスト1Fで自分から走ってくれた。反応も良かった」。鞍上はストレートに好感触を伝えれば、斎藤誠師の頬も緩んだ。

 「今週は岩田ジョッキーは特に来なくても…と思っていたんですが、彼もこの馬に強い思い入れがあるんでしょう。思い描いた通り、いい稽古ができた」

 斎藤誠師&岩田康といえば、14年オークス馬ヌーヴォレコルトと同じタッグ。桜花賞(3着)までは終始一貫マイルを使った“偉大な先輩”とは対照的に、ディーヴァは1800メートルを1戦、2000メートルを5戦。桜花賞には見向きもせず、樫舞台を見据えた。同師は「2400メートルの適性はヌーヴォ以上。トップスピードに乗るまでに時間がかかるので、距離延長は血統的にもいい」と分析している。

 ヌーヴォと同じスタミナと成長力に富んだハーツクライ産駒。岩田康は「初めは緩かった体もハーツ産駒らしく、だいぶしっかりしてきた。まだ上積みは見込めるかもしれないけど、現状ではピークの状態に持ってこられた」とトーンを上げた。

 14年オークス。岩田ヌーヴォは単勝1・3倍の断然人気ハープスターより先に仕掛け、G1初制覇を成し遂げた。指揮官は「デビューからオークスを意識してきた馬。上積みがある状況で本番に向かえる。きっと、いい競馬になると思っています」と5年前の再現を祈っている。

 ▽14年オークスVTR 2冠を狙う桜花賞馬ハープスターが1番人気。桜3着のヌーヴォレコルトが2番人気に支持された。中団追走から馬群を割り、残り200メートルで先頭に立ったヌーヴォが、大外伸びたハープの猛追を首差しのいでV。最内からしぶとく伸びたバウンスシャッセが3着。

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