【フローラS】馬体診断特別編 ゼノビア95点、力強いクローバーだ

[ 2019年4月17日 05:30 ]

「女王」の名にふさわしい輝きを取り戻したウインゼノビア
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 “達眼先生”鈴木康弘元調教師(74)がウインゼノビアを特別に1頭だけチェックした。

 厳しい冬を耐え忍び、春を謳歌(おうか)するように4月に花開くクローバー(和名シロツメクサ)。ウインゼノビアの立ち姿を見て、府中の杜に咲き誇るクローバーを思い浮かべました。昨年の阪神JF時に目立っていた冬毛が奇麗に抜け、見違えるほどの毛ヅヤの輝き。前走よりも頭をしっかり起こし、前肢に負重をかけた立ち方は活気に満ちています。

 最も顕著な変化は腹周り。阪神JFの馬体診断では腹が巻き上がり気味だったため75点にとどめましたが、今度はふっくら余裕が出ている。牝馬にとってこのふっくらさはとても重要です。腹部を馬体写真で細かく見比べてみると…。阪神JF時には帯道(腹帯を巻く部分)と、その後ろに映っていた発疹(体調がひと息の時に出やすい)が跡形もなく消えている。採点するなら95点。あとは目に鋭さが加われば満点です。

 G1に限って馬体診断を引き受けていますが、今回のG2ではリクエストにより1頭だけ診断しました。ゼノビアとはラテン語で「女王」の名前とか。ウインゼノビアは4月に開花するクローバーのクイーンです。(NHK解説者)

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2019年4月17日のニュース