【ダービー卿CT】マイル界に新星!フィアーノ レースレコードV

[ 2019年3月31日 05:30 ]

<ダービー卿CT>レースを制したフィアーノロマーノ(左から2頭目)(撮影・郡司 修)
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 「第51回ダービー卿CT」が30日に中山競馬場で行われ、2番人気フィアーノロマーノがレースレコードの1分31秒7で重賞初勝利を果たした。

 15年モーリス、18年ヒーズインラブの従来の記録を0秒5更新。春開催の中山で初の1分31秒台を叩き出す快走に、川田は「本当にいい内容で勝ち切ってくれました」と相棒を称えた。

 「内枠(2番)だったので位置を取って他の馬を行かせた」と川田。鞍上のリードで好位置を確保すると、そこからは馬のリズムを優先させる。マルターズアポジーが演出した5F56秒5の乱ペースも関係なく3角で外から押し上がっていくと早め先頭で押し切った。

 遅生まれの南半球産。前走・ファイナルSに続く連勝で、5歳春にして本格化した印象。高野師は「1600メートルより1400メートルの方がパフォーマンスが高いのかと思っていたが、全然そんなことはなかった」と愛馬に最敬礼だ。

 レコード決着後だけに、次戦について師は慎重。「いつも全力を出し切る馬なのでこの後の状態をしっかり見極めたい。無事なら安田記念(6月2日、東京)へ向かいたい」。混戦模様のマイル戦線。実力派の新星が突如、春の中山できらめいた。

 ◆フィアーノロマーノ 父ファストネットロック 母ハートアシュリー(母の父ライオンハート) 牡5歳 栗東・高野厩舎所属 馬主・吉田和美氏 生産者・豪州キア・オラ・スタッド 戦績11戦6勝 総獲得賞金1億1330万3000円。

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