菜七子 通算50勝到達、☆減量1キロ減王手 お見事抜け出し

[ 2018年12月2日 05:30 ]

中京6Rをディアボレットで制し、通算50勝目を挙げた藤田
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 藤田菜七子(21)が1日の中京6R(3歳上500万下)を、3番人気ディアボレット(牝3=加用)で快勝。今年1月以来となる中京参戦で、同場3勝目を飾った。この勝利で今年JRA26勝目。同通算46勝にJRA認定の地方交流4勝を加え、区切りの通算50勝。51勝以上が対象となる☆減量1キロ減まで、あと1勝となった。

 先行馬のお手本のような手綱さばきだった。好スタートを決めた菜七子とディアボレット。ハナを主張したソフトポジションの番手に収まり、4角でゴーサイン。残り1Fで先頭に立つと、後続を1馬身1/4差突き放しての完勝だ。

 「前走から1F延びて、楽に前の位置を取れた。道中もリズム良く走って、最後も余裕があった」。好騎乗を淡々と振り返った菜七子。ディアボレットへの騎乗は3月の小倉未勝利戦(1200メートル)以来2度目。今回と同じような位置で進めながら、コーナーを大回りしたロスも響き3/4馬身差2着に惜敗した。悔しい経験を糧に、流れに乗れず後方からの競馬になった前走を参考に研究。4角もタイトに回って“リベンジ”に結びつけた。

 中京参戦は今年1月以来。ウイナーズサークルに集まったファンから「お帰り。待ってたよ」と声が飛んだ。続く7Rに連続騎乗のため、サインの要望には応じられなかったが、菜七子スマイルにファンは大満足。中京3勝目だが芝では初勝利。成長した姿を見せた形だが、菜七子は「約1年ぶりに騎乗しましたが難しいコース。いろいろ考えながら乗らないといけない」と表情を引き締めた。

 この勝利でJRA通算46勝+地方交流4勝で区切りの通算50勝。減量特典が現在の△2キロ減から☆1キロ減となる51勝まであと1勝となった。新たに導入が決まった女性騎手の減量制度により、来年3月以降は再び3キロ減となるが「決められたルールの中で乗るだけ」と話す菜七子にとっては、いずれも通過点。菜七子は菜七子らしく、次の1勝を追い求めるだけだ。

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