【ジャパンC】アーモンド 女傑への道見えた!古馬一蹴に期待

[ 2018年11月19日 05:30 ]

ジャパンカップで古馬撃破を狙うアーモンドアイ
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 秋のG1シリーズは、今年の東京開催最終週を飾る競馬の祭典「第38回ジャパンC」がメイン。注目は史上5頭目の3冠牝馬アーモンドアイ。12年ジェンティルドンナ以来、史上2頭目の3歳牝馬の優勝なるか?前年優勝馬シュヴァルグラン、天皇賞・秋で出遅れ10着惨敗のスワーヴリチャードも巻き返しを期す。現在12連敗中の外国馬の出番は果たしてあるのか。話題満載の大一番を「G1大展望」で徹底的に分析する。

 絶対王者キタサンブラックが昨年有馬記念で引退。今年の古馬戦線の主役はコロコロ変わった。本来なら主役を張るはずの前年ジャパンC覇者シュヴァルグランが今年白星なしと低迷。天皇賞・春優勝馬レインボーラインは既に種牡馬入りし、天皇賞・秋で完全復活をアピールしたレイデオロはジャパンCをパスして、有馬記念直行が決定済み。

 こうなると、必然的に大注目を集めるのが秋華賞で史上5頭目の牝馬3冠を達成したアーモンドアイだ。桜花賞を最速上がり3F33秒2の鬼脚で制すと、続くオークスは再び最速3F33秒2で2冠。さらに秋華賞も最速3F33秒6で楽々3冠達成。デビューから6戦の上がり3Fは全て最速。破壊力は日本競馬史上屈指だ。

 実は秋華賞レース直後の表彰式で一瞬フラつくような場面があった。国枝師は「熱中症のような症状になったが、治療して一晩で改善。一過性のもので大丈夫だった」。その後はノーザンファーム天栄(福島)に放牧に出て、8日に美浦帰厩。15日の1週前追いに騎乗したルメールは「前走の疲れは全く感じない。トップコンディションでレースを迎えられる」と好感触をつかんでいる。東京2400メートルはオークスV舞台。当時の2分23秒8は、翌週ダービー(2分23秒6=優勝馬ワグネリアン)と0秒2差の好時計。好天が続いた今秋の東京芝は傷みもほとんどなく、自慢の瞬発力がフルに生きる。古馬斬りの期待は膨らむ一方だ。

 もちろん、歴戦の古馬陣もこのまま黙って引き下がれない。まず前年覇者シュヴァルグラン。今春天皇賞は首差2着惜敗。秋初戦の京都大賞典は4着と波に乗れないが、本質的に叩き良化型。ジャパンCは16年3着、昨年優勝と好相性。初コンビのC・デムーロは「コントロールしやすい」と調教で手応えを得ている。

 天皇賞・秋(10着)は出遅れが響いたスワーヴリチャードは距離延長が大きなプラス材料。東京長距離戦ではダービー2着、昨秋アルゼンチン共和国杯V。前走で評価が急降下なら、むしろ狙い目か?京都大賞典で復活Vを飾ったサトノダイヤモンド、天皇賞・秋3着で復調をアピールした昨年菊花賞馬キセキ。G1馬の底力は侮れない。

 外国馬は2頭参戦。ネームバリューは名伯楽A・オブライエン師が送り込む昨年の愛ダービー馬カプリだろう。凱旋門賞5着、英チャンピオンS4着と今秋G1でも堅実に走っている。サンダリングブルーは今夏を境に力をつけた上がり馬。外国馬の優勝は05年アルカセットを最後にないが、2頭ともに近走成績は上々でノーマークは危険かも!?

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2018年11月19日のニュース