【新潟2歳S】アンブロークン、雄大風格ド迫力!距離短縮OK

[ 2018年8月23日 05:30 ]

<新潟2歳ステークス追い切り>ウッドチップコースで追い切るアンブロークン(撮影・郡司 修)
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 新潟日曜メイン「第38回新潟2歳S」の最終追いが22日、美浦、栗東トレセンで行われた。美浦では東京新馬戦Vのアンブロークンが余力十分にパワフルな動きを披露。古馬級のド迫力に新馬→重賞連覇の期待が高まっている。

 東京新馬戦を勝ち上がったアンブロークンは既に古馬のような風格。石川を背にWコースで5F68秒3〜1F12秒7(馬なり)。手綱を押さえたままパワフルな走りで、弾むように駆け抜けた。新馬戦V時は500キロ。2歳馬とは思えないホレボレする雄大な馬格。

 石川は開口一番「先週より動きが良かった」とニッコリ。「トモ(後肢)も入っていた。思った以上に時計は速いけど、状態はいいです」と目を輝かせて続けた。動きを見守った手塚師も「それにしても動くね。時計は速くなったけど、無理していない。完成度が高いわけではないが、それだけ体幹が強いんでしょう。今日の動きを見ると、良馬場(新馬は重馬場でV)でも大丈夫」と目を細めた。

 東京芝1800メートルの新馬戦は行きたがる面を多少見せながら、早め先頭で押し切る堂々の勝ちっぷり。当時の3、5着馬は既に勝ち上がり、同師は「メンバーも弱くないし、時計(1分50秒5)も馬場を考えると速い」と評価。その後は放牧を挟み、ここに照準。15日の1週前追いは重賞2勝の先輩セダブリランテス(4歳オープン=次週新潟記念の有力馬)と意欲的に併せ、1馬身遅れで食らい付いた。指揮官は「先週は併せた相手が動く馬なので、馬もビックリしていたけど、今朝の動きも申し分ない。データ的に距離短縮組は良くないようだけど、体形的には寸詰まりなので、(マイル戦は)むしろ合っていると思う」と1F短縮にも前向きだ。

 石川は「順調に来ているので、折り合いだけ気を付けて乗りたい。切れ味勝負だと他にもいい馬はいるので、ある程度前で運ぶことになると思う。極限のスローより、できれば道中流れてほしい」と新馬→重賞連勝のVイメージを描いている。16年桜花賞馬ジュエラーを出したヴィクトワールピサ産駒。新潟外回り659メートルの広大な直線で再び完勝劇なら、G1舞台がはっきり見えてくる。

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2018年8月23日のニュース