的場 足踏み19連敗…TCK9Rでは鼻差2着「1勝するのがこんなに難しいなんて」

[ 2018年8月4日 05:30 ]

<大井9R>アゼリア騎乗の的場(左)は最後の直線で抜け出すもゴール前で8番・ヒシサイレンス(右端)にハナ差かわされ2着に敗れる(撮影・沢田 明徳)
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 TCK9R。栄光のゴールはもう間近だった。しかし、大外から12頭立て10番人気のヒシサイレンスが強襲。ファンの歓喜と悲鳴が交錯する中で、的場文男(61=大井)騎乗のアゼリアは鼻差及ばなかった。

 「これまで7150勝もしてて、1勝するのがこんなに難しいなんて…。でも、違う見方をしたら、こんなに難しい競馬でよく7150回も勝ってきたなあ」

 “逆もまた真なり”といった心境を口にした。

 当初この日は5鞍の騎乗予定だったが、有力馬の一頭であった6Rロバリーゴーが疾病のため出走取り消し。しかし、騎手変更で3、10Rの2鞍が追加騎乗となり、計6鞍に増えた。しかし、勝利は遠い。これで1日のTCK6Rで佐々木竹見元騎手が持つ地方競馬最多7151勝の日本記録に王手をかけてから実に19連敗。自身も熱望していた今開催の大井での記録達成はならなかった。

 「自分としては一生懸命乗ったけど、45年間お世話になった大井のファンに申し訳ない。(明日以降も)一頭一頭全力投球で感謝を込めて、精いっぱい馬を動かします」

 福岡県大川市出身の的場は5日、佐賀競馬場で開催される九州出身騎手による「里帰りジョッキーズカップ」(10、11R)の2鞍に騎乗。翌6日は浦和で2鞍に騎乗する。

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2018年8月4日のニュース