【ユニコーンＳ・函館ＳＳ】波乗る藤沢和軍団ラユロット＆エポワス

　【東西ドキュメント・美浦＝１３日】函館を思わせる気候。小田は半袖を後悔しながら、午前８時半に坂路下に藤沢和師が現れると、雨の中でも歩くピッチを上げた。ユニコーンＳのラユロットは初ダートの前走５００万下を完勝。指揮官は「上がりも速かった。芝よりダートが断然いいね」と手応え。さらに「抽選は何分の何？」と逆質問。賞金９００万円の抽選さえクリアすれば、確実にＶ争いの予感だ。

　函館ＳＳの９歳馬エポワスも「好勝負」と鼻息が荒い。前走・大阪ハンブルクＣを快勝し、健在をアピールした。「ドバイ（３月アルクオーツスプリント）から招待状も来ていたんだ。ただ（前走の）阪神は合っていたね。函館は得意で楽しみ」とトーンは上がる一方。「エポワスとは女房の次に付き合いが長いから函館に（調教を）見に行く必要はないかな？」とリップサービスで締め、在厩頭数の多い美浦で引き続き陣頭指揮の予定。オークス＆ダービー制覇で勢いに乗る藤沢和軍団は「夏も熱い」と思うと、小田は寒さも吹き飛んでいた。