【アネモネＳ】無敗はソウルだけじゃない！砂の女王リエノテソーロ

アネモネＳで桜花賞切符を狙うリエノテソーロ
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　今週末は４重賞の豪華版だが、土曜中山メインの「アネモネＳ」も見逃せない一戦。２着までに桜花賞の優先出走権が付与されるトライアルに、無敗の２歳ダートチャンピオンの看板を掲げリエノテソーロが参戦する。芝２勝＋ダート交流重賞２勝。異色の無敗牝馬が、同じく無敗の絶対女王ソウルスターリングに挑戦状を叩きつけるか。

　先週のチューリップ賞を昨年の最優秀２歳牝馬ソウルスターリングが無敗４連勝でＶ。１強ムードが漂い始めた桜戦線に、異色の路線から戦いを挑むのがリエノテソーロ。ソウルが２歳女王なら、こちらは芝２勝、砂２勝の“ハイブリッド２歳砂王”。昨年１２月の交流Ｇ１全日本２歳優駿に紅一点で参戦。強豪牡馬を相手に３馬身差で楽勝し、無傷Ｖ４で砂の２歳チャンピオンの称号を手にした。

　デビュー戦は昨年８月の札幌芝１２００メートル。武井師は「本当はダートの新馬戦でデビューさせる予定が、腹痛など体調が整わず仕方なく芝になった」と振り返るが、２着に１馬身半差をつけての快勝だった。続いて連闘で臨んだすずらん賞は戦略的な芝参戦。「ダートで勝っても２戦目は芝と決めていた。ダートでは適当なレースがないし、かといってもう１つ勝っておかないと、その後に使いたいレースに使えなくなる」。狙い通りに２勝目を挙げて賞金を加算すると、満を持して挑んだダートの交流Ｇ３エーデルワイス賞を５馬身差で圧勝。無敗でのＧ１制覇へとつなげた。

　砂での圧巻の走りに、ドバイからはＵＡＥダービーへの招待状も届いたが、武井師は「行きたい気持ちもあったが、オーナーとも相談した結果、この春は桜花賞を目指そうという結論になった」と遠征は断念。「ダートの短距離馬の体つきになりつつあるが、スピードがあって賢い馬。折り合いも問題ないし、今回の相手なら好勝負になっていい」と手応え十分。すずらん賞で２着に下したタイムトリップはその後に芝のオープンを２勝。デビュー２戦の芝で見せたパフォーマンスも自信になっている。

　「本番は相手が強い。通用するかは分からない」と師は控えめも「まずは無敗で桜に向かいたい。その方が盛り上がる」。桜満開の仁川で、ソウルとの無敗対決を見たい。