【神戸新聞杯】あの快逃をもう一度!ヴァンドール太宰の逃げを菊で

[ 2016年9月23日 05:30 ]

01年の菊花賞、必死に逃げ粘るもマンハッタンカフェに交されるマイネルデスポット(10)と太宰

 【東西ドキュメント・栗東=22日】太宰啓介のキャッチフレーズはこれだ。「逃げの太宰」――。彼こそ後続馬を幻惑させる逃げの名手だと菱田は思う。後続を離し一見、対戦相手にハイペースと感じさせながら実は平均ペースで直線まで脚を残すケース。その逆でスローに落として絶妙のラップを刻んで粘るケース。変幻自在なのだ。

 「親父(故太宰義人調教師)の厩舎に逃げ馬が多かったせいか、若い時から逃げの意識はありましたね」

 太宰が振り返る。逃げの技術は父親の厩舎で磨いた、と。今週の神戸新聞杯は菊花賞TR。01年の菊花賞では人気薄マイネルデスポットで大逃亡劇。「もう15年も前。勝ってたら格好いいけど2着でしたからね」と、金星でない以上は威張れないという顔。

 ここまで書いた以上お分かりだろう。神戸新聞杯は逃げ馬ロードヴァンドールに太宰が騎乗。これは2割増しの評価が必要だ。

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2016年9月23日のニュース