【プロキオンS】8歳馬グレープ 2度目の完熟期

[ 2016年7月6日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・栗東=5日】もうひと花咲かせたい。いや、咲かせてみせる。プロキオンSに出走する8歳馬グレープブランデーが2度目の充実期を迎えていると言えば驚くだろうか。5歳時のフェブラリーSで頂点を極めたこの馬が、若い4、5歳馬相手にいまだに勝ち負けを演じているのだからある意味痛快。前走の東京スプリントはコーリンベリーに逃げ切られたが、6歳ダノンレジェンド以下を完封する2着。安田師も感心しきりだ。

 「年齢を感じさせないと言うか年齢に逆行している感じ(笑い)。普通なら年を重ねるごとにズブくなって距離を延ばしたりするけど逆に行きっぷりが良くなった。相変わらず装鞍もうるさいし、よくもまあ8歳であそこまで元気だなと」

 そう。2度目の充実期は“スプリンター”として完成の域に達しようとしている。「この距離なら掛かる心配はないからね」と指揮官は胸を張って送り出す。8歳馬が勝てばプロキオンS史上初の快挙。早くも暑さにやられそうだったオサムも奮起を誓わずにはいられなかった。

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2016年7月6日のニュース