【青梅特別】大江原厩舎の大将・ミュゼスルタン復帰

[ 2016年6月15日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=14日】梅雨の晴れ間が広がるトレセンの調教スタンドに大江原師の声が弾んだ。「お待たせしました。今週カムバックします」。厩舎の大将格ミュゼスルタンが骨折を乗り越えて19日の青梅特別(東京9R、ダート1600メートル)で復帰。「芝で活躍してきたが、脚元に負担をかけたくないからダートで再起を図る。血統(父キングカメハメハ、母の父フレンチデピュティ)通りのパワーホース。ダート適性も見込んでいる」と梅崎に伝えた。

 好事魔多しという。14年新潟2歳Sレコード勝ち、NHKマイルC3着などG1戦線でも奮闘したスルタンが2度目の骨折に見舞われたのは昨夏。1番人気に支持された新潟記念(16着)直後だった。2歳時には左前脚を骨折したが、今度は右前脚。強じんな瞬発力に左右の前脚が耐え切れないのだ。前脚の負担を軽減するため中間は坂路調教にウオータートレッドミル(水中歩行)調教を取り入れている。「八分程度の仕上がりだが、1000万の降級戦なら力で突破したい」(同師)。砂の復活ロードから目が離せない。

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2016年6月15日のニュース