【宮島・大渦大賞】毒島イン圧逃G1連勝“エンジン別格だった”
ボートレース宮島のG1「大渦大賞IN宮島」は4日、最終日12Rで優勝戦が行われ、1号艇の毒島誠(31=群馬)がインからコンマ07のトップスタートを決めて快勝した。前走・桐生周年に続くG1連勝。G1優勝は今年3度目、通算5度目となった。宮島では初V。2着は長田、3着は下條だった。
山崎智也に続く、群馬の次期エースの勢いは止まらなかった。地元G1の桐生周年を制した勢いで臨んだ今節。予選トップ通過の勢いそのままに、優勝戦もコンマ07のトップスタートから危なげなく逃げ切った。「様子を見ながらだったが、しっかり仕事ができた」。予選ラストの4日目12Rから準優12R、そして優勝戦と“王道”の3連続1号艇。前2走の向かい風(2メートル)から優勝戦は追い風4メートルとF持ちの身には少々厳しい条件だったが、毒島はアドバンテージをしっかりと生かし切った。
「前回はかなり気合が入っていた。ここで優勝できたのが大きかった。(優勝できた分)今回はいい意味でリラックスできた」。確かに前検日から終始、余裕ある表情が印象的だった。「前検の段階で“エンジンに迷惑を掛けなければ”という感触だった。ペラの微調整だけで仕上がった。エンジンのパワーは桐生の時より良かった。周りも出してきたが、それでも準優では強烈な足。別格だった」。エンジンの勝利と語ったが、それを生かし切るだけの心のゆとりが毒島にはあった。
G1連続Vで賞金ランクは一気に3位までジャンプアップ。「(山崎)智也さんに6位以内で来いよ、と言われていた。良かった」。群馬の頼れる先輩の背中を懸命に追い、気付けばグランプリTR第2ステージからの参戦が有力に。年末も楽しみな毒島だが、その前に次走・下関周年でG1・3連続Vにチャレンジだ。
◆次走 優勝した毒島誠、そして坪井康晴、浜野谷憲吾、赤岩善生、長田頼宗、下條雄太郎の次走は11日からの下関G1競帝王決定戦。今村豊、深川真二、原田幸哉、瓜生正義、白井英治、池田浩二、菊地孝平、吉田拡郎、新田雄史、茅原悠紀らと優勝を争う。
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