【神戸新聞杯】菊へキロハナ咲く!世代「最高の」末脚で3連勝だ

[ 2015年9月23日 05:30 ]

無傷の3連勝いける!!万全の仕上りを見せるキロハナ

 菊花賞トライアルの「第63回神戸新聞杯」(3着までに優先出走権)が今週の関西メーン。池江厩舎のディープインパクト産駒キロハナが権利獲りへ虎視眈々(たんたん)。年明けにデビュー2連勝を飾り、底を見せていない逸材。骨折で春シーズンは棒に振ったが、万全の仕上がりで秋を迎え3連勝で菊の主役を奪うつもりだ。

【神戸新聞杯】

 池江厩舎の“秘蔵っ子”年明けにデビュー2連勝を飾ったキロハナがラスト1冠の舞台を目指して始動する。シルバーウイークの秋晴れに包まれた全休日の22日、担当の田重田助手が力強く断言した。

 「まだ先のある馬だし仕上げ過ぎないように余裕は残しているが、それでも普通に走ってくれたら、まず“大丈夫”でしょう。期待しかないですね」

 前走のつばき賞が強烈な勝ちっぷり。ラスト2F11秒2→11秒2のハイラップで、後方2番手から楽々と差し切った。負かした2着馬ダノンリバティは直後の毎日杯2着→皐月賞8着。間違いなく世代屈指の決め手を秘めている。それでも、田重田助手は「まだ競馬を分かっていない感じ」とした上で「レース後もケロッとしていた。バネがあって、いい瞬発力がある」と素材を絶賛する。

 つばき賞後に左前橈骨(とうこつ)遠位端骨折が判明。春はじっくり休養し、秋に備えた。トレセンには8月下旬に帰厩。「骨折は尾を引く箇所じゃなかったし影響はなさそう。いい感じでリセットできましたね。体は10キロちょっと増えて、ひと回り大きくなった。付くべきところに筋肉が付いている」と目を細めた。

 帰厩後はサトノラーゼン、サトノノブレスなど厩舎の実力馬相手に意欲的な併せ馬を消化。21日には坂路で4F56秒7~1F12秒9をマークした。「前にいた馬をかわしたら気を抜いていたけど、動きそのものは良かった」と報告する。

 21日のセントライト記念に遠征した僚馬サトノラーゼン(7着)、ベルーフ(5着)は敗れたが、2頭は賞金的に菊花賞(10月25日、京都)出走は当確。3着以内で権利を獲らないと本番に出走できないキロハナと使い分けてきたことからも、陣営の期待がうかがえる。田重田助手は「距離は問題ない。7カ月ぶりがどうかだけど、とりあえず権利を獲ってくれたら」と締めくくった。ハワイ語で「最高の」という意味で名付けられた馬名。その名の通り“最高の走り”で、一気に菊の主役候補へとのし上がる。

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2015年9月23日のニュース