【多摩川・ウェイキーC】瓜生、まくり差しで14度目G1制覇

[ 2015年9月9日 05:30 ]

ウェイキーCを制した瓜生。左は多摩川のマスコット・ウェイキー

 ボートレース多摩川のG1「開設61周年記念ウェイキーカップ」は8日、第12Rで優勝戦が行われた。2号艇の瓜生正義(39=福岡)が3コースからまくり差して快勝。通算14回目のG1制覇を飾り、優勝賞金900万円を獲得した。

 初日から瓜生の調整手腕とハンドルさばきが光った今シリーズ。その輝きは最後まで衰えることがなかった。スタート展示から深川の前付けに抵抗せず、3コースを選択。カド井口がトップSを踏み込んできたが受け止め、先マイ辻と差した深川の間をこじ開けた。

 「辻さんがスタートを決めていたので、まくりに行っても勝てないと思って、まくり差しに切り替えた。1Mは思ったよりも行きすぎたが、舳先(へさき)が少しでも引っ掛かれば伸び返す自信があった」

 2連対率28%(2日時点)の平凡機からトップ級の舟足を引き出し、ファイナルでは明らかに機力ナンバーワン。圧倒的なパワーでライバルをねじ伏せ、57周年記念以来2回目となる当地G1制覇を達成。「多摩川さんにはお世話になっています」。水面相性の良さも実感していた。

 この優勝により、今年の獲得賞金は3700万円をオーバー。賞金ランクも39位から16位まで上昇し、グランプリ出場圏内に突入した。「踏ん張りどころと思っている。年末に向けてやっていく気持ちは変わらない。メモリアルと今節でペラのベースもできた」。今年は序盤のF連発で低迷していたが、SG7冠の猛者がついに本領を発揮。ここから逆襲劇が始まる。

 ◆次走 優勝した瓜生正義、そして辻栄蔵、井口佳典、深川真二、毒島誠、斉藤仁の次走は全て15日からの桐生G1赤城雷神杯。浜野谷憲吾、山崎智也、石渡鉄兵、白井英治、池田浩二、赤岩善生、菊地孝平、吉田拡郎、峰竜太らと優勝を争う。

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2015年9月9日のニュース