【函館2歳S】オデュッセウス 今夏函館2歳戦No.1時計馬が締める

[ 2015年7月21日 05:30 ]

今夏の函館2歳戦で1番時計を叩き出している有力馬オデュッセウス

 6週間続いた夏の函館シリーズも今週で終了。JRA2歳重賞第1弾「第47回函館2歳S」でフィナーレを迎える。注目は快速オデュッセウスだ。新馬戦でマークした1分10秒0は、今夏函館2歳戦(芝1200メートル)ではNo・1。実戦を叩き、着実に上昇。函館重賞では好相性のファルブラヴ産駒で、現2歳世代最初の重賞Vの期待が膨らむ。

【函館2歳S】

 11年以来、4年ぶりに函館最終日に帰ってきた函館2歳S。今夏の函館組は傑出馬不在。スピードで一歩リードするのが、オデュッセウスだ。開幕週の6月21日の芝1200メートル戦。最内1番枠から押してハナに立ち、難なく逃げ切った。

 勝ち時計1分10秒0は今夏函館2歳戦の全10戦(新馬6戦、未勝利戦4戦)で堂々のNo・1。3~4コーナーは馬なりで流し、追ってからもしっかり反応。最後も余裕があった。2着に退けたシャドウアプローチが未勝利戦を楽勝した点でも価値がある。平塚助手は「スピードタイプで一本調子の馬かと思っていたが、味のある内容で勝ってくれた」と振り返る。

 中間は放牧に一度出し、再び函館入り。15日の1週前追いは、新パートナー吉田隼を背にWコースで5F70秒6(馬なり)で軽快な走り。同助手は「いい動きだったし、使う前より気が入った。多少体もふっくらした」と着実な上昇をアピール。吉田隼は「乗りやすいし、いいスピードがある。気持ちは前向きだけど、馬の後ろでも大丈夫そう。逃げにこだわらず、決めつけずに乗りたい。せっかくのチャンス。狙いたい」と意気込んでいる。

 手塚厩舎&函館2歳Sといえば、同じファルブラヴ産駒のアイムユアーズが11年函館2歳Sで2着(5番人気)に好走。後に通算4勝、G1でも阪神JF2着、桜花賞3着など大飛躍の“原点”になった。同助手は「あの頃のアイムユアーズはそこまでのスピードはなかったし、よく2着に頑張ってくれた…というのが実感。オデュッセウスの方がパリパリしていて1200メートルを考えれば頼もしい。重賞のここでも楽しみ」と頼もしい即戦力に、15年JRA2歳重賞第1号の夢を託した。No・1時計を武器に、函館の夏を締めくくる。

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2015年7月21日のニュース