【天皇賞・春】フェイムゲーム　大外猛追２着、力走称える北村宏

フェイムゲーム（手前）の猛追をしのぎ、悲願の天皇賞制覇を果たしたゴールドシップ（左）
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　残り３０メートルで先頭に立った白い馬体を、離れた外から追い詰めたのがフェイムゲーム。北村宏が全身全霊で手綱を押し込んだが、わずかに首差及ばず大金星を逃した。「届いていないのは分かっていた。馬の力を信じて乗った。最後まで諦めないでよく走ってくれた」。鞍上は愛馬の頑張りを称えつつ天を仰いだ。

　中団馬群で運んだ道中も気配は決して良くなかった。ゴールドシップが動いた３角手前から、ほぼ追い通し。「手応えが悪く、周囲の馬からのストレスを抱えながらのレース。その分、最後は疲れてしまったかな」と鞍上は振り返った。

　４角で馬群に沈みかけながら、直線で伸び返しての２着。敗れはしたが持ち味のスタミナはフルに発揮した。「きつい競馬で最後はフラフラだったが頑張った。馬体のチェックをしっかりして次を考えたい」と宗像師。まだ５歳。悔しさの中に将来への手応えをつかんだ惜敗だった。