【浜松・オールスター】包囲網破るぞ!金子 地元連覇は譲れない

[ 2015年4月25日 05:30 ]

SGオールスターへ向け気合い充分の金子大輔

 静岡県・浜松オートレース場のSG「第34回オールスター」(優勝賞金1500万円=副賞を含む)が、25日、開幕する。2月の全日本選抜に続く当地SG連覇の偉業にアタックする金子大輔(35=浜松)が、初日11Rに大外8枠で登場。近況は申し分のない動きを見せつけている。人気と実力を兼ね備えた強者たちの包囲網をパワフルにはねのけ、再び地元ファンを歓喜させる。

 直近10走で6勝、2着と3着が各2回の金子。この成績だけを見ても近況のハイペースぶりが分かる。優出3着だった前々節のスポニチ杯G2川口記念、完全Vを飾った前節の地元浜松一般開催と「パーツ交換がことごとくいい方向に向かっている」と言い切った。

 SG初戴冠は11年9月の伊勢崎オートGP。ただし、優勝戦は雨走路だった。「晴れでSGを勝ちたい」。そう言い続けていただけに、文句なしの良走路で制した2月のSG全日本選抜は金子にこれ以上ない自信を与えた。とはいえ「優勝戦に乗れる保証はどこにもない。まずは予選突破へ全力を注ぐ」と決して油断する様子はない。

 トップクラスのライバルたちは金子を以前から高く評価してきた。SG20Vの高橋貢は「淡々として、速くて、そつがない」と簡潔に表現。ファン投票1位の浦田は「若いのに乗り方や判断力が素晴らしい」と絶賛する。愛着のある地元走路でSG連覇を成し遂げることができれば周囲の評価はさらに上がっていくだろう。

 SGタイトルを手にしたが、その重みに耐え切れず、成績を落とす。そんな選手も見られる。しかし、終始表情の明るい金子には、そんな心配は全く当てはまらない。地元でSG連覇を目指すという壮大な目標は金子にとってプレッシャーではなく、有益なエネルギー源なのだ。恐らく金子自身が、そう確信しているはずだ。

 SGタイトルホルダーとしての風格を漂わせる金子。「(2月の全日本選抜Vで)最高の気分を味わってしまった」と話すと、思わず表情が緩んだ。極上の味を知ってしまった。もう手放せない…そんな感じか。ならば、もう一度味わいにいく。金子にとって重要な5日間が幕を開ける。

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2015年4月25日のニュース