JRA騎手免許2次試験 デムーロ&ルメールが受験、発表は2・5

[ 2015年1月28日 05:30 ]

2次試験を終えたルメール(左)とM・デムーロは「合格できますように」と祈りのポーズ

 15年度のJRA騎手免許2次試験が27日、千葉県白井市の競馬学校で行われ、1次試験を突破したミルコ・デムーロ(36=イタリア)とクリストフ・ルメール(35=フランス)が、日本語による口頭試験に臨んだ。合格発表は2月5日。晴れて合格なら、3月から日本での通年免許を取得。JRA初の外国人ジョッキーが誕生する。

 試験を終えたデムーロは緊張した面持ちで報道陣の前へ現れた。取材はもちろん日本語。試験の感想を聞かれると「ちょっと怖かった…。人生で一番ドキドキした」と率直な感想。昨年度は外国人として初めて試験に挑んだが、結果は1次試験で不合格。再受験となった今年度は並々ならぬ意気込みで臨んだ。

 昨年11月から今年2月まで香港での騎乗ライセンスを取得しているが「香港でも日本人の友達と毎日、会話していた」と明かした。28日もレースを控えており、競馬学校から香港へ“とんぼ返り”。「日本の競馬は世界一。15年前、初めて来た時から、日本のジョッキーになるのが夢でした」とあらためて決意を語り、香港で吉報を待つ。

 初受験のルメールの第一声は「ツカレター。アタマ、イタイ」。昨年11月24日の落馬で右脛(けい)骨などを骨折。京都市内でリハビリを行いながら猛勉強に励んだ。「リハビリは2日に1回、勉強は毎日。マッサン(NHK連続テレビ小説)も勉強になりました」と笑顔。ケガの回復は順調で「あと1カ月で乗れます!3月からは問題ない。100%!!」と復帰プランを明かした。

 大の親日家らしく「日本の競馬のレベルは高いし競馬場も素晴らしい。35歳、新しい騎手人生の始まりです」と熱い思いを口にした。合格発表まで1週間余り。両者とも、静かに運命の日を待つ。

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2015年1月28日のニュース