千葉競輪が廃止へ…売り上げ低迷、17年度末で

[ 2015年1月24日 05:30 ]

 千葉市経済農政局は23日、2017年度末をもって千葉競輪を廃止する方針であることを発表した。「車券の売り上げが低迷し、2018年度から単年度赤字が継続する見込み」「施設が著しく老朽化しているが大規模修繕費を捻出することが困難」であることが主な理由。今後は3年間の猶予期間を設けて売り上げの推移を見守るが、廃止を前提として施設、跡地の利用法などについて検討していく。

 千葉競輪は1949年スタート。滝澤正光(現日本競輪学校校長)、吉井秀仁(現解説者)ら人気選手を擁し、95年度にはピークとなる約652億円を売り上げた。だが、02年度に200億円を割ってからは上昇の兆しを見せず、13年度は122億1842万8000円に落ち込んだ。廃止となれば01年以降では全国で8場目。開催が行われた、この日の同競輪場では関係者は一様に当惑の表情。ある関係者は「残念だが私たちには、どうしようもないこと」と話した。

 ▼篠田宗克・千葉選手会支部長 20日に廃止の話を聞いた。3年ほど前から廃止のうわさは耳にしていたが…。千葉市の事情、時代の流れで仕方ない。もちろん存続を希望するが、船橋オート廃止(来年3月いっぱい)の例もあるし、署名活動をして有効なのか、これから考えたい。廃止後も選手が千葉競輪場で練習できるよう施設は残してほしい。廃止まで3年間の猶予があるので、選手会としてどんな方法を取るのが最適なのか、よく考えたい。

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2015年1月24日のニュース