【中山金杯】ラブリーデイ、豪快レコードV ベリー&池江師連覇

[ 2015年1月5日 05:30 ]

ラブリーデイのベリーは早々と余裕のポーズ

 15年中央競馬の開幕を告げる東西金杯が4日、中山、京都両競馬場で行われた。中山金杯は4番人気ラブリーデイが通算18戦目で悲願の重賞初制覇。初コンビのフランシス・ベリー(34=愛国)&池江師は昨年オーシャンブルーに続き、2年連続中山金杯制覇となった。

【レース結果】

 鮮やかなラブリーデイの重賞初V劇。着順掲示板には「レコード」の文字が誇らしげに躍った。初コンビのベリーの巧腕が光った。6番手インで脚を温存。先に抜けたロゴタイプを目標に坂下でゴーサインを出すと、豪快にギアチェンジ。一瞬で抜き差り、決定的な1馬身1/4差。勝ち時計1分57秒8は、そのロゴタイプが皐月賞(1分58秒0)で樹立したコースレコードを0秒2更新。池江軍団にまたもG1候補が出現だ。

 ベリーは息を弾ませて引き揚げてきた。3年連続挑戦の中山金杯は2、1、1着。同じ池江厩舎のオーシャンブルーで制した昨年に続くVに「アリガトウゴザイマ~ス」と笑顔。「中山は内枠有利。いい枠(2番)を生かした競馬をしようと。ロゴタイプが外にいたのでいい目標になると思っていた。厩舎の方も100%に仕上げてくれた。馬に感謝だよ」とベリー。12月31日に母国アイルランドを出発し、正月を機内で迎えた。日本の正月の伝統行事の“金杯”に今年も懸けた。重賞2着3回の無念を晴らす快勝に、兼武助手は「ベリーが完璧。57キロを背負って、ねじ伏せるような勝ち方。惜敗続きがウソのよう」と最敬礼。表彰台に立った金子真人オーナーも「思った以上に強かった。こんな時計で走るとは」と目を丸くした。

 「まだまだ勝つし、いつかはアイルランドに来てほしい」。ベリーの称賛がスケールの大きさを物語る。「今後は先生(池江師)にお任せします」と金子オーナー。素晴らしい1日、いや1年を約束する圧勝劇だった。

 ◆ラブリーデイ 父キングカメハメハ 母ポップコーンジャズ(母の父ダンスインザダーク)牡5歳 栗東・池江厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績18戦4勝 総獲得賞金1億7347万6000円。

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