【京成杯AH】ウイングドウィール 再び激走の予感

[ 2014年9月10日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=9日】霧雨のち秋晴れ。過酷な残暑にゲンナリした昨年とは一転した陽気に、厩舎回りをする小田の心も弾んでいた。宗像厩舎の玄関で呼び掛けると「ハ~イ」と明るい声。6日の新潟で区切りのJRA通算500勝を飾った宗像師が笑顔で扉を開いた。お目当ては京成杯AHのウイングドウィール。前走・佐渡Sは15番人気の低評価を覆して“128万馬券”の高配当を演出した。

 「いい脚が長く続かない印象があったが、前走はうまく脚をタメられた。平たんも合うんでしょう。お母さんより、晩成型みたいですね」。同厩舎で活躍した母ウイングレットは05年中山牝馬Sで重賞V。03年新潟2歳S2着と早くから活躍した。新潟芝【2・0・2・1】と好成績のドウィールも成長曲線は多少違っても、コース相性の良さは母から受け継いだ。「ハンデ51キロを生かせれば。前走の出来は維持できているので」。普段通り、師から強気の言葉は出てこなかったが、小田には再び激走の予感がしていた。

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2014年9月10日のニュース