【ヴィクトリアM】ケイアイエレガント 尻上がりの成長で初G1Vへ

[ 2014年5月14日 05:30 ]

デビュー26戦目でG1初出走初制覇を目指すケイアイエレガント

 前哨戦の福島牝馬Sを制して臨むケイアイエレガントは、今が伸び盛り。ようやくたどり着いたG1舞台で初出走初Vの快挙を狙う。

【ヴィクトリアM】

 デビュー26戦目で初めて挑むG1舞台。前哨戦の福島牝馬Sを鮮やかに逃げ切り、出世街道を華麗に駆け抜けるケイアイエレガント。その快進撃に管理する尾形師も驚きを隠せない。「正直、前走の前まではG1に出走するなんて全く頭になかった。思っている以上に成長しているんだ」。

 3歳5月に500万、4歳1月に1000万を勝ったが、準オープンでは結果を残せず4歳夏に降級。昨年9月の木更津特別を勝って最終的に1000万クラスを卒業するのに1年4カ月を要した。だが、そこからはトントン拍子。準オープン2戦目の節分Sを3馬身差で楽勝すると、重賞初挑戦だった中山牝馬Sで2着(キャトルフィーユと同着)と好走。勢いは止まらず福島牝馬Sで重賞初Vを決めた。「昨秋から尻の回りに肉がついて大きく見せるようになった。それにつれて成績も安定。キングカメハメハの血だね。成長力が凄い」と師は語る。

 前走は逃げ切りだったがハナにはこだわっていない。「何が何でも逃げなきゃという馬ではない。内枠なら自然と前になるだろうし、外枠で内に行く馬がいれば“お先にどうぞ”という感じ。(吉田)豊も乗り慣れた馬だから」と鞍上に委ねる。「これまでは恵まれた面もあるし、相手も一気に強くなる。ゲートに無事に入ってくれれば御の字だよ」。控えめな言葉を並べた指揮官だが、最後は同じフレーズが口をついた。「本当に思った以上の成長ぶり。牝馬同士なら…」。遅咲きの淑女は、初の大舞台で輝きを放つに違いない。

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2014年5月14日のニュース