走った17万5100メートル…トリック引退、乗馬に

[ 2014年2月8日 05:30 ]

12年12月、ステイヤーズSを制したトウカイトリック

 JRAは7日、8年連続天皇賞・春出走など芝長距離路線で長く活躍したトウカイトリック(牡12=野中)が、8日付で競走馬登録を抹消すると発表した。ダイヤモンドS(22日、東京)を目標に調整していたが、先週の調教後に筋肉痛を発症。野中師は「いつもより重い症状。立て直して天皇賞・春を目指すこともできたが(内村正則)オーナーと相談して、このあたりが潮時かなと判断した」と説明した。今後は京都競馬場で乗馬となる。

 通算63戦9勝(海外2戦0勝含む)。総獲得賞金5億5038万8000円。同期はあのディープインパクト。重賞は07年ダイヤモンドS、10年阪神大賞典、12年スポニチ賞ステイヤーズSの3勝。ステイヤーズSは10歳での勝利で、これはJRAの平地重賞最高齢Vタイ。総走破距離は17万5100メートルに及び、これは箱根駅伝でいえば復路の8区を戸塚中継所で終え、9区スタートから4キロほど走った付近。直線距離では東京から三宅島、長野県松本市付近にあたる。

 師は「厩舎の初重賞制覇やオーストラリア遠征など思い出は多い。今度は天皇賞で誘導馬をしてほしい」とエールを送った。

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2014年2月8日のニュース