【天皇賞・秋】ダノンバラード“雨降れ”不良もOK!

[ 2013年10月25日 06:00 ]

厩舎周りを運動するダノンバラード

 台風接近で波乱模様の「第148回天皇賞・秋」の出走馬、枠順が24日、決まった。「道悪は嫌」と明言する陣営も多い中、道悪を歓迎しているのがダノンバラードだ。雨上がりの宝塚記念で2着。当時と同じく3強ムードの一戦で、虎視たんたんとその再現を狙っている。なお、天皇賞・秋は午後2~7時、ウインズ後楽園、新橋で金曜発売される。

 池江師は4頭出しの大攻勢。各馬の比較はなかなかしづらい立場だが、話題が週末の空模様に及ぶときっぱりと言い切った。「雨がいいのはダノンバラード。それこそ不良までいってしまうようだと、こなすのはバラードだけだろうね」。その道悪適性に太鼓判を押した。

 思い出されるのは今年の宝塚記念。レースは良発表ながら直前まで雨が降り続き、時計のかかる特殊な良馬場だった。そこでバラードは大逃げを打ったシルポートの2番手から直線で内ラチ沿いをしっかり伸び、2着。勝ったゴールドシップとともに3強を形成していたジェンティルドンナ(3着)、フェノーメノ(4着)に先着した。昨秋には重馬場のアンドロメダSを勝っており、やや重でも【1111】。道悪時の安定感は抜群だ。

 前走・オールカマーは3着に敗れたものの、休み明けで1、2着馬より重量が1キロ重かったことを考えれば悪くない内容。モタれ癖はあるが、師は「追い切りでは真っすぐ走っていたからね」と問題視しなかった。

 東京開催だった11年皐月賞で僚馬オルフェーヴルの3着と舞台にも不満はない。「もっと雨が降ってほしい。そうなれば宝塚記念の再現があっても」と師。仮に雨がやんでも道悪が残るようなら、それで十分。今度は3強をまとめて負かすシーンがあっても驚けない。

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2013年10月25日のニュース