【とこなめ・GC決定戦】智也 自慢の調整力で不利枠克服だ

[ 2013年6月29日 06:00 ]

 とこなめボートのSG「第23回グランドチャンピオン決定戦」は29日、予選をクリアした18人によって、10~12Rで準優勝戦が争われる。準優11R6枠の山崎智也(39=群馬)は28日の4日目時点でも舟足は悪くなかったが。さらなる機力アップの感触をつかんでいる12年MVPが、自慢の調整力を発揮して不利枠を克服する。

 山崎智也には時折、人知を超えた何かを持っていると感じさせられる。最たる例は昨年の賞金王決定戦。妻・奏恵さん(旧姓=横西)の引退発表直後の劇的Vだが、直前の桐生周年でも持ってる“何か”を発揮していた。

 機力は明らかに中堅レベルだったが、ことごとく山崎に展開が向いて序盤3連勝。賞金王決定戦のレース直後に、井口が「スター性の違いを感じさせられました」と脱帽していた姿を思い出した。今シリーズはまだ、その不思議な力を発揮していない。今回、神懸かり的な走りを見せるなら、6号艇の準優11Rしかない。

 初日までの舟足は明らかに劣勢だったが、2日目のペラ調整でパワーアップ。山崎も「中堅上位はある」と胸を張った。それ以降の機力は横ばいだが「このエンジンはもっと出そうな雰囲気がある。もうちょっとのところまでペラは来ている」と上昇の余地を残しているのだ。

 そして山崎には、最後の微調整をやり遂げるだけの力がある。昨年の賞金王決定戦や今年3月の多摩川周年など、何度も急激な機力アップを目の当たりにしてきた。この調整力は侮れない。11Rメンバーの中でNo・1のエンジンパワーを引き出してくるはずだ。

続きを表示

2013年6月29日のニュース