【宝塚記念2週前追い】オルフェ ファン投票1位の脚勢見せた!

[ 2013年6月7日 06:00 ]

坂路を単走で追い切った宝塚記念ファン投票1位のオルフェーヴル

 JRAは6日、第54回宝塚記念(23日、阪神)ファン投票最終結果を発表。G1・5勝馬オルフェーヴルが7万519票で1位に支持された。同馬はこの日、坂路単走で2週前追い切りを消化。昨年に続く連覇へ、着々と準備を進めている。

 再来週の宝塚記念で連覇を狙うオルフェーヴルが7万519票の支持を受けて堂々、ファン投票1位に選出された。これで昨年の宝塚記念、有馬記念に続いてグランプリ3季連続ファン投票1位だ。池江師は1票1票にこめられた思いをしっかり受け止め、意気込みを語った。

 「去年の有馬記念は1位だったけど残念ながら出走できなかった。ファンの多い馬。また1位に支持していただいたし、本当にありがたいこと。いい結果を出せるよう頑張りたい」

 どれだけファンに支持されても、まずは態勢が整わないことにはレースに送り出せない。ちょうど半年前の12月6日、有馬記念ファン投票最終結果発表当日に池江師は状態を考慮して「回避」という苦渋の決断を下した。全ては今年一年に備えるためだ。そして大阪杯で好スタートを切ると、この中間は天皇賞・春を見送り、ここ一本に狙いを絞った調整過程。入念に乗り込みを重ねてきた。

 先週は約2年7カ月ぶりにCWコースで追い切り、2週前追い切りとなるこの日は開門直後に走り慣れた坂路へ。道中は抑え切れないくらいの手応えで馬場のど真ん中をグイグイ駆け上がっていく。最後まで脚勢は鈍ることなく4F55秒3、3F39秒9、ラスト13秒1でフィニッシュ。池江師が感触を伝えた。

 「先週がオーバーワークになったから今週は控えようと思っていた。ただ、前半は結構、行きたがっていたね。3F41秒くらいを予定していたけど40秒を切ってしまった。前半エキサイトしていたから仕方ない」

 トレーナーのイメージとはいくらかズレがあったようだが最後は前を向いて締めくくった。「限られた時間しかないけど、あと2週間でしっかり仕上げていきたい」。天皇賞・春11着から巻き返して劇的復活を遂げた、あのグランプリから1年。G1・5勝馬が今年も夏の“現役最強馬決定戦”を盛り上げる。

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2013年6月7日のニュース