【中山記念】ナカヤマナイト 災い転じてダイエット成功

[ 2013年2月19日 06:00 ]

 寒い日が続くが、競馬カレンダーは春近し。中山開幕のメーンは伝統のG2「中山記念」。馬名通りの当地巧者ナカヤマナイトが逆襲に燃える。

 災い転じて福となすかもしれない。今年の始動戦に予定したAJC杯を回避したナカヤマナイト。右前脚のフレグモーネ。急性の化膿(かのう)性疾患だった。調教パートナー・三浦助手が振り返った。

 「気付いたのが追い切る前。早めに分かって良かった。速いところをやっていたら、どうなっていたか。まだ有馬記念(7着)のダメージが残っていたし、結果的にレースが延びたのは良かったかもしれない」

 有馬記念後は放牧に出さず厩舎でじっくり調整。同助手は「楽をさせたから、体は506キロ(前走490キロ)まで増えた」と言う。そこからはダイエットの日々。汗をかきにくい坂路をやめ、南A(ダート)コースへ。1周1370メートルのコースを1日2周、キャンターで乗り込んだ。

 効果は絶大で、1週前の時点で492キロまでシェイプアップ。「調子は上がってきた。1週前追いに乗った柴田善騎手も手応えをつかんでくれた」(同助手)。災い転じてダイエット成功。実りのある13年がここから始まる。

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2013年2月19日のニュース