【フェアリーS】スズノネイロ 馬なりも自慢の末脚サク裂12秒3

[ 2013年1月10日 06:00 ]

坂路を単走で追い切り、ラスト1F12秒3をマークしたスズノネイロ

 フェアリーS(12日、中山)の追い切りが9日行われ、2戦2勝馬スズノネイロが抜群の脚さばき。無傷重賞奪取へ大きく前進だ。

【フェアリーS】

 3歳牝馬戦線は混戦模様。無傷のオープン馬は実はたった1頭しかいない。2戦2勝のスズノネイロ。その走りに注目が集まるのは当然だ。

 追い切りは坂路単走で4F55秒7。3日に4F52秒9~1F11秒6と速い時計を出しているとあって、この日は馬なり調整。その分、全体時計は目立たないが、自慢の末脚は隠せない。持ったままでラスト1F12秒3と軽快な伸びを披露した。「先週やっているし、無理せず、これで予定通り。テンションも変わらないし順調にきている」。動きを見届けた高橋裕師は満足げな表情を浮かべた。

 デビュー2戦を快勝。内容も極めて優秀だ。共に中団から直線で鋭く伸び、関西の評判馬を一蹴した。完成度の高い走りと抜群の切れ味は、開業23年目を迎えるベテラン調教師に「こんな馬には、なかなか巡り合えない」とまで言わせるほど。「折り合いがつくし、乗り手にも従順」と性格もすこぶるいい。デビューから手綱を取る勝浦も「セールスポイント?能力だね」と言い切った。

 2戦は共に左回りの1400メートル。中山マイルへの条件替わりは大きなポイントとなるが、師の自信は揺るぎない。「距離も回りも心配していない。何の不安もない」と話した上で、「外枠でも当たってのんびり行かせてもらえれば」と不敵に笑った。トリッキーな中山マイルは外枠が不利とされるが、多少の距離ロスなど関係ないということか。無敗の女王候補へ。陣営のトーンは上がる一方だ。

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2013年1月10日のニュース