【凱旋門賞】池江師も信頼!「縁の下の力持ち」小林師

[ 2012年9月29日 06:00 ]

 凱旋門賞(10月7日、フランス・ロンシャン)を目指すオルフェーヴル(牡4=池江)が今、入厩しているのが小林智厩舎。小林智師(38)は、初めてフランスで厩舎を開業した日本人だ。

 ディープインパクトが挑戦した06年秋。当時、小林師は他厩舎のアシスタントトレーナー(調教師補佐)だったが、サポートを担当。ディープがロンシャン競馬場のスクーリングを行った際に付き添った。その時、池江泰寿師とあいさつを交わした。「全くのあいさつだけ。難しい人かな?という印象を受けました」

 しかし今回、話す機会が増え、イメージが変わった。厩舎でジョークを飛ばし、周囲を笑わせる池江師を見て驚いた。「スタッフをリラックスさせ、同時に馬もしっかり見ている。その姿勢に感服しました」。一方、池江師は小林師に頭が上がらないと言う。「小林先生のおかげで、さまざまな手続きや競馬場での手順などがスムーズに運んでいる」

 縁の下の力持ちとしてオルフェを支える小林師。「心から勝ってほしい。全力でサポートしていきます」。その言葉は力強かった。

 ◆小林 智(こばやし・さとし)1974年(昭49)7月20日、千葉県生まれの38歳。日大理工学部卒業後、北海道・コアレススタッドで勤務。01年渡仏。ハモンド、ギブソン、デルザングル厩舎で厩舎長、調教師補佐を務め、08年、日本人として初めてフランスの調教師試験に合格。現在、4人のスタッフを抱え、20房馬を管理。日本馬の仏遠征時には欠かせない存在。

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2012年9月29日のニュース