48年ぶり女子競輪 復活前にコース試走

[ 2012年6月30日 19:04 ]

 48年ぶりに復活する女子競輪「ガールズケイリン」が7月1日、神奈川県平塚市の平塚競輪場で開幕する。再開を翌日に控えた6月30日、デビューを迎える加瀬加奈子選手(32)=新潟=らが同競輪場に入り、コースを走るなど調整を行った。

 3月に日本競輪学校を卒業した女子第1期生33人のうちの14人が7月3日までのナイター開催に臨み、各日7車立てで1600メートル(4周)のレースを走る。

 1948年から64年まで続いた女子競輪は選手の実力差が大きく、レースの魅力が薄れたのが廃止の一因とされる。それだけに、日本競輪学校卒業記念レース覇者の加瀬選手は「楽しみで仕方がない。ファンから面白いと思ってもらえる拮抗した熱いレースをしたい」と誓った。

 約15分間の試走の最中には、レースがないにもかかわらず競輪場を訪れていたファンから「頑張れ」などの声援が送られた。元教員で最年長50歳の高松美代子選手=神奈川=は「これまで縁遠かった女性やお子さんなどに興味を持ってもらう大きなチャンス」と話し、スピードスケートで2度五輪に出場した渡辺ゆかり選手(31)=山梨=は「懸命に頑張るレースを見せることで認めてもらいたい。そのことが競輪界の盛り上がりにつながれば」と意欲的だった。

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2012年6月30日のニュース