【フェブラリーS】テスタマッタ遅れても攻めた

[ 2012年2月16日 06:00 ]

<フェブラリーS>坂路、軽快な動きを見せるテスタマッタ

 【G1ドキュメント・15日】記者席でワンダーアキュートを管理する佐藤正師の会見が終了した午前8時20分すぎ。寺下は坂路モニターに目をやると、テスタマッタの馬名を確認した。ダノンクリエーター(3歳500万)との併せ馬。ラスト400メートルから馬体を併せていっぱいに追われたが、全く反応せずにどんどん差を広げられて2馬身遅れた。時計は4F57秒6~1F14秒1。動き、時計とも平凡だった。

 穴馬として狙っていた寺下は首をかしげ、気になって村山師のもとへ。

 「もともと稽古は動くタイプじゃないし、きょうは馬場も悪かったから」と指揮官は悲観していない。むしろ満足げだ。「併せ馬でしっかりやれたし、G1を意識しての追い切りだった。この中間はここまで攻めたことがないぐらい負荷をかけたよ」

 休み明け5戦目、前走の根岸S3着から中2週とハードなローテーションだが攻め続けた。レース6日後から坂路を駆け上がり、週4日のペースで坂路で1F15秒を切るタイムをマーク。大一番にこん身の仕上げで臨む。10年フェブラリーSはエスポワールシチーの2着に食い込んだ。舞台は申し分ない。

 「これまで膝の骨折や喉の手術などで、なかなか順調に使えないこともあった。今回は2年前より順調に来られたし、力を発揮できると思うよ」と指揮官は手応えを明かした。寺下の不安は完全に消えて、穴馬から本命馬へと変わりつつあった。

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2012年2月16日のニュース