【エルフィンS】V=G1の法則 アナスタシアブルー手応え

[ 2012年2月1日 06:00 ]

<エルフィンS>反撃ムード十分のアナスタシアブルー

 今週京都で行われる牝馬クラシックへの登竜門「エルフィンS」はアナスタシアブルー(父ファルブラヴ)に注目だ。この中間入念に乗り込みを行って、阪神JF12着から反撃ムードを漂わせている。過去にウオッカ、レッドディザイア、マルセリーナなどの名牝が勝ち上がってきた出世レース。この馬もその流れに続けるか、注目の一戦だ。

 アナスタシアブルーはここ2戦で結果が出ていないが、デビュー戦のパフォーマンスを見れば能力が高いのは間違いない。松田国師は「内回りであれだけ凄い脚を見せてくれたからね。外回りならさらに、と思っていたんだけど…」と口にしながら、不完全燃焼の競馬が続くことに首をひねる。

 「だから今週の追い切りではアンカツ(安藤勝)さんに乗ってもらい、馬の後ろにつけてコントロールが利くかどうか。メンコ(覆面)を取って確かめたい」

 前走の阪神JFでは道中行きたがるのをなだめて追走したが、いざ追われたときに脚を使えず12着。いかに脚をためて、勝負どころで末脚をサク裂させられるか。そこに主眼を置いての調教で不振脱出への糸口をつかもうとしている。

 状態は上向きだ。前走後はノーザンファームしがらきに放牧に出し、1月に入ってから帰厩。トレーナーは「最初に入厩したときは硬いなっていう印象だった。それが今は馬が柔らかくなっているね」と印象を語った。そこからこのレースを目標に調整。1週前追いでは水分を含んだCWコースで6F83秒8~ラスト1F13秒0をマークして、併走馬に先着。「馬場は重かったけど簡単にこんな時計が出るぐらいの力があるから」と巻き返しに向けて確かな手応えを得ている。

 「この馬は(母の父)フレンチデピュティの影響で体のラインが細くなったりとか、カイバ食いの心配がない。(管理していた)クロフネもそうだった」。馬体減を気にする必要がない分、調教をビシビシ積める。入念に乗り込んできたことで仕上がりはいい。「ここを勝てばトライアルにも出られる」。指揮官は春の大舞台を意識する。G1・7勝のウオッカ、昨年の桜花賞馬マルセリーナなどの名馬がこのレースをステップに大きく飛躍した。その流れに続けとばかりに、陣営は勝利への意欲を見せている。

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2012年2月1日のニュース