【きさらぎ賞】ワールドエース 春までに我慢と経験を

[ 2012年1月31日 06:00 ]

<きさらぎ賞>注目の素質馬ワールドエース

 すぐさま反撃だ。ワールドエースは断然人気で2着に敗れた若駒Sから中1週で出走する。月曜朝、厩舎作業を終えた森沢助手は「(レース後の)火、水曜は運動だけだったけど、木曜から乗り出せた。ダメージは残っていなかったので」と話した。

 その若駒Sはスタート後に行きたがったため、抑えて最後方。1000メートル通過1分5秒4の超スローで明らかに前残りの流れ。4角手前から仕掛けたが、逃げた勝ち馬に上がり33秒台の末脚を使われては2着が精いっぱい。賞金加算に失敗し、今後のローテーションを見直さざるを得なくなったのは確かだが陣営に悲壮感はない。森沢助手はまず収穫を口にした。「いい経験になったと思うよ。キャリアの少ない馬だし多くを求めるのはかわいそう。(内容と結果の)両方が伴えば一番いいんだけどね」

 昨年の3冠馬オルフェーヴルもまだこの時期は“普通の馬”。シンザン記念(2着)、きさらぎ賞(3着)では池添が道中の我慢を覚えさせ、課題をクリアしていったのだ。オルフェも担当する森沢助手は1歳下の素質馬について「いい馬だよ。(デビュー前から)攻め馬は動いていた。この前の経験を生かして競馬ができれば」と期待する。

 持ち前の末脚を生かすのに京都外回りに替わるのはプラス。「前より頭数が増えるし、ペースが流れて前に壁をつくれたら違うと思う」。敗戦を糧により高みへ。ここは真価を問われる一戦だ。

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