【関屋記念】苦難乗り越え…レインボー能力全開!

[ 2011年8月3日 06:00 ]

好気配が漂うレインボーペガサス

 新潟の高速マイルで熱戦が展開される「第46回関屋記念」。半年ぶりのレインボーペガサスに好気配が漂う。3歳時には皐月賞4着、ダービー5着に好走した大器。骨折、脚部不安などで重賞に出走するのは2年3カ月ぶりとなるが、気性面で成長を遂げた今なら、能力全開の走りが期待できそうだ。

 素質はここでも見劣らない。レインボーペガサスは08年きさらぎ賞覇者。スマイルジャックやヤマニンキングリーなど、後の重賞ウイナーをねじ伏せてクラシック戦線に名乗りを上げた。その後も皐月賞4着、ダービー5着と結果を出して世代トップクラスの実力をアピール。前走で準オープンを勝ち上がったばかりとはいえ、重賞でも十分に通用する下地はある。

 寺井助手が仕上がりの良さを伝える。「前走(2月飛鳥S1着)後は無理をさせずに放牧。7月入って凄くいい状態で栗東に帰ってきた。先週は坂路で乗って4F52秒7と時計が出ているし、反応も良かった」

 3歳時、菊花賞に向けての調整中にラチに後肢をぶつけて骨折、4歳時は屈腱炎で長期休養。次々とアクシデントに見舞われたが、ようやく完全復活への光が見えてきた。1年4カ月ぶりだった昨秋の修学院Sで鼻、首差の3着。「調教もろくにできていない状態であの結果。さすがに驚いたね」と地力の高さに寺井助手も目を丸くした。

 さらにはレース前に激しくイレ込む気性面が改善され「今は凄く落ち着いている」と当時との違いを口にする。この状態であれば、秘めた能力を余すことなく発揮できるはず。「乗っていてもスムーズに折り合えるようになった。今回は新潟のマイルで条件はいいし、やってくれると思う」と寺井助手は重賞2勝目に向けて手応えありだ。

 引き続き主戦の安藤勝が手綱を取るのも大きい。デビュー前に札幌での調教に騎乗して「大きなところを狙える馬」と確かな手応えをつかんでいた。随分と回り道をしたが待望の重賞戦線への復帰。2つ目のタイトルを手中に収め、秋のG1戦線に割って入る。

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2011年8月3日のニュース