ルーキー藤懸１勝へ　小倉滞在で“勝負の夏”

　【東西ドキュメント・小倉＝２８日】ルーキー藤懸が夏に勝負を懸ける。先週まで１１７鞍に騎乗して２着８回、３着７回。初勝利には手が届いていない。きっかけをつかむべく、９月上旬まで６週間の小倉滞在を決めた。水曜は７頭の追い切りに騎乗。精力的に動き回る姿を見て、岡崎も自然と応援したい気持ちが湧いてきた。

　「攻め馬にたくさん乗せてもらって、凄く充実している。最初は馬が集まらなかったらどうしようと思ったんだけど、いろんな厩舎を回って良かった」

　若武者らしく、照りつける太陽の下でも元気いっぱいだ。今週は８頭の騎乗馬が集まった。自厩舎のペガサスイエローなど白星を意識できる馬もいる。藤懸は「栗東では坂路で乗ることが多いんだけど、ここだと実際のコースでレースを意識しながら乗れるのがいい」。“予習”の成果をレースに生かせれば、充実した夏を過ごせるに違いない。