【函館スプリントS】マジカル軽快!思い出の地で復活だ

[ 2011年7月1日 06:00 ]

<函館スプリントS>函館Wコースで追い切るマジカルポケット(左)

 函館では「函館スプリントS」組のマジカルポケットが併せ馬で僚馬を圧倒。思い出の地で、昨年の函館2歳S以来のVを目指す。

 マジカルポケットは函館Wコースでゼロス(2歳未勝利)を外から追走。4コーナーですでに抜け出すかの勢いだが、そこをグッと抑えて相手が来るのを待ち、ゴーサインを出して一気に突き放した。最後は1馬身先着、いっぱいに追われた僚馬とは違い、終始馬なりで5F73秒4、ラスト1F12秒3をはじき出した。騎乗した丸山(レースは藤田)は感触の良さを伝えた。

 「前の馬を追走してくれという指示でした。テンがゆっくりだったことを考えても、しまいの反応はよかったですね。あとはモタれる面をみせなければ」

 丸山がこの馬の追い切りに騎乗するのは2度目。昨年の函館2歳Sの1週前追いが最初のコンタクトだった。「昨年の今頃と比べるとかなりしっかりしてきましたね」と当時からの成長を感じ取っている。2歳限定とはいえ、同条件の重賞を勝っているのは強み。領家師は洋芝適性について自信の口ぶりだ。

 「馬場が合っているのは分かっているから。あの頃とはメンバーが違うけど、どこまでやれるか。これで気合が乗ってくるだろう」

 前走のファルコンSは5着。スタート直後に前の馬の影響を受けて位置取りが下がってしまった。それでも態勢を立て直してしっかり伸びてきたあたり、スプリント能力は相当なもの。領家師は仕上がりに納得の表情をみせた。

 「体がひと回り大きくなってパワーアップしているな。馬体重は10キロぐらい増えているかも」

 馬体に緩さはみられず、立て直されたことで好気配が漂っている。昨年の函館2歳S以来のVへ。陣営の期待は日を追うごとに高まっている。

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2011年7月1日のニュース