【松戸SSシリーズ】武田、決勝で強力関東ラインを

[ 2011年5月4日 06:00 ]

平原、神山とともに決勝での強力関東ラインを目指す武田

 G1「東日本大震災被災地支援・SSシリーズ風光る2011」は3日、千葉・松戸競輪場で開幕。初日の「薫風賞」は平原康多がまくって快勝、4着までの成田和也、兵藤一也、大塚健一郎が5日の決勝戦進出を決めた。4日は好調・武田豊樹を中心に伏見俊昭、海老根恵太、村上博幸らで横一線の争いが繰り広げられる「光華賞」が行われる。また、F1戦は準決勝3レースをメーンに開催される。

 東日本大震災以降、初のビッグ開催となった4月・武雄共同通信社杯は武田が「西日本の選手に負けたくない」という強い気持ちで優勝。続く岸和田G3も「今年は優勝した次の大会が悪かったのでしっかり勝ちたかった」と武田らしい強い責任感で優勝を飾った。

 武田はレースのない3日はローラー練習などで黙々と調整に努めた。初日・薫風賞を平原が快勝したことは「平原君と一緒に関東を引っ張っていく」と常々語る武田にとって発奮材料になったはず。光華賞は「いつも対戦している選手。後手を踏まないように攻める」レースで追走・神山と共に決勝での強力関東ラインを目指す。

 09年のSSシリーズ覇者である伏見を軸とする福島勢は新田―伏見―佐藤慎で結束。3人共に東日本大震災以降、避難先での練習などで万全な状態とは言えないが、初日・薫風賞の佐藤友の積極果敢な走りは大きな刺激になったことだろう。「ラインも長いし主導権を握りたい」と言う新田が、積極的に出る展開なら伏見を軸に上位独占もある。

 地元海老根は今年1月の松戸記念を優勝。「松戸は(成績が)良くなかったが、1月の優勝で流れが変わったと思います」と地元G1に静かな闘志を見せる。「行ける位置から力を出し切るレース」ができれば地元先勝も十分だ。

 10年のSSシリーズ覇者である村上にとって松戸は10年3月のダービーでG1初制覇を飾った思い出のバンク。「自分で前々勝負」からどのような攻めを見せるかも光華賞の見どころの1つになる。

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2011年5月4日のニュース