【桜花賞】“再会”までは…ホエール決意の必勝態勢!

[ 2011年4月7日 06:00 ]

<桜花賞>池添騎手を背に坂路を駆け上がるホエールキャプチャ

 さあ、クラシックの幕開けだ。2011年の3歳牝馬G1第1弾「第71回桜花賞」(10日、阪神競馬場)の最終追いが東西トレセンで行われた。栗東滞在中の関東馬ホエールキャプチャが馬なりで好時計をマークして万全の仕上がりをアピール。昨年栗東滞在で桜花賞を射止めたアパパネに続く関東馬連覇に大きく前進だ。なお同レースの出走馬、枠順は7日に確定する。

【桜花賞 追い切り データBOX】

 スカッと晴れわたった朝一番の坂路コース。咲き誇る桜に見守られ、ホエールキャプチャの芦毛の馬体が躍った。騎乗した池添に派手なアクションはなかった。手綱をガッチリ抑え、文字通りの馬なり。だが、ゴール板を通過した瞬間、坂路を映すモニターには田中清師も思いもしなかった数字が映し出された。4F51秒6~1F11秒7。見た目の「静」の印象とは対照的な好時計と切れだ。

 池添はキリリとした表情で切り出した。「先生(田中清師)からは4F53~54秒台…と言われていたんですけど。テンもゆっくり入ったし、馬なりでこの時計ですから。1週前追いも言うことなかったが、きょうの動きも良かった。おつりのない、しっかりしたG1向けの仕上げができた」

 2歳時の阪神JF(2着)に続く2度目の栗東滞在ですっかり環境にも慣れた。1週前の3月30日が同じ栗東坂路で4F52秒0。好時計連発の充実した姿に美浦から乗り込んだ田中清師も納得顔だ。「無理してないし、きょうは時計1つ(1秒)は速い馬場状態。問題ない。満点です。成長する時期なので一概に“栗東効果”は言えないが、体がしっかりしてきた」

 阪神JFで半馬身先着を許した同じ芦毛の2歳女王レーヴディソールがリタイアし、関東のエースから一転して主役に。02年、G1初制覇を桜花賞(アローキャリー)で射止めた池添にとっても、クラシック初戦は格別の感慨がある。

 「僕が初めてG1を獲らせてもらったレース。思い入れは強いです。トモ(後肢)がしっかりして、クイーンCは完勝といえる内容。厩舎スタッフの調教のおかげです。桜花賞はあの馬(レーヴディソール)を逆転する気持ちでいたし、再戦するまで強いところを見せたい。もう1回頂上決戦ができれば…と思う」。眼前の1冠はもちろん、最大のライバルとの再会まで無敗街道を突き進む決意だ。

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